富士山日記②

つづき・・

■8月17日(土)
新富士駅9時7分着
東京メンバーは先に到着していてレンタカー手続きを済ませロータリーにて待機してくれてた。
さあ、出発!
ここから富士山五合目登山口へはマイカー規制されているので
途中の水ヶ塚公園駐車場に車を停めて、そこからはバスで五合目登山口へ。


大学時代の同じ専攻の友人たち。
まさか20年以上経ってこうして4人で富士山に向かうことになるなんて
夢にも思ってなかった。

水ヶ塚公園駐車場到着。
快適な水洗トイレはここが最後なので済ませておく。

上の方雲行き怪しいけど雨降ってる??

11時発のバスで富士山5合目へ。

高地慣らしのため5合目で小一時間。
当初の予定は富士宮市で前泊して、この5合目には朝の9時に着いてるというスケジュールなので
若干タイト。
ここでもっとゆとりがあればカラダの状態も違ってたかもしれないけど
逆にゆっくりしすぎて8合目の山小屋に18時までに到着しなかったら夕食がキャンセルされるとのことで
いざ登山スタート。


うわさに聞いてたとおり岩と石と砂のゴツゴツ登山。

一歩、一歩。だんだんと下界が小さくなっていく・・。
雲のミストが吹いてきたり、雲が晴れて日差しが降り注いだり
山の天気は本当にコロコロ変わる。

ちょっと歩くだけでぜーはーぜーはー。
はあ、、つらっ。

歩いてる時浮かんだこと。
トレーナーの先生のアドバイス通りに筋肉使えてるかな?
高山病ってどんなんだろう?
途中雨が降ってきたらどうしよう‥
上の方ってどれくらい寒いんかな‥
台風の影響とか大丈夫かな‥
はい、お得意の「心配ちゃん」。(インサイドヘッド2観た?)

これ、私の長女出産の時と同じ状況やん。
ゴールが見えない初めての陣痛に不安や恐怖で全くリラックスできず、
結果3日がかりの難産になって
産後の回復具合も悪く心身ともに疲弊してしまった経験。
登山はお産と似ていると前にも思ったことがあるけど
あらためて似てると実感。

呼吸を整えながら
こまめに休憩もしながら
最後は気合で!

タイムリミット18時に間に合った!!


夕日でできた富士山の「影」。


晩ご飯は山小屋カレー。

この時点でうっすら頭痛。
生理明けの鉄不足?で起きる頭痛に似ている。

これはいつもの頭痛?それとも・・高山病?

カレーを食べながらメンバー会議。
もしかしたら少し無理すれば行けるかも、
こんな機会もうないかもしれないし、
・・と一瞬思ったけど、
自分のため、家族のため、周りのみんなのため、
「無理はしない」と決めていたので
「私は真夜中の山頂はやめとく」と正直に伝えた。
4人のうち、もう一人も体調的にお留守番すると言ってくれたので
二人は山小屋で朝まで過ごし、二人は真夜中に山頂目指して出発した。

夜中もうっすら頭痛は続き
ポテチが高山で膨らむように
私の胃腸も膨満感。不快で結局熟睡できなかった。

■8月18日(日)
朝4時すぎに外へ出ると綺麗な雲海とうっすら朝陽が・・


山頂ではないけど、それはもう充分に美しくて‥
ここまで登ってきた自分を褒めながら
母のことを祈りながら
家族や友達
ここに来れるまでにつながる色んな人の顔を思い浮かべながら
静かな御来光の時間。

山頂メンバーも何度も挫けそうになりながら無事に到着して感動のご来光を拝めたそう。
二人が降りてくるのに合わせて八合目メンバーも少しでも上を目指すことに。

九合目の山小屋で合流。

私の富士山は九合目でゴール。

私の場合は降りる時の方がしんどさはマシだったかも。
友だちは降りる方がしんどいって言ってた。

登山って色んな人間模様が繰り広げられていて
「もう、これ、明日になったら(痩せて)ガリガリや~ん」とはしゃぎながら登るギャルたち、
途中歩くのを放棄して座り込んだ子どもに何とかやる気になるよう声をかけるお父さん、
大きな声で喧嘩をしはじめるご夫婦、、
登っている時は全く余裕なかったけど
降りてるときに色々な人を観察できて面白かった。
最近テレビでも報道されている「弾丸登山者」
軽装の人や、え?その靴で?の人もちらほら。

裸足で登る強者も!?(足の裏、血だらけになってないかしら!?)

10時頃から下山スタートして
14時半頃5合目到着。

そのあとは温泉に入って晩御飯を食べて
東京メンバーとお別れ。

新大阪駅には22時過ぎに到着。
新大阪駅まで車で迎えに来てくれた家族3人の姿を見つけたときの
安堵感たるや。。

カラダはやはり初めて高山に行ったことで
色々後から出てきて
筋肉痛はもちろん、浮腫みもすごくて
また「心配ちゃん」が出てきて(笑)
本当に日常に戻るまでに5日。
人間のカラダの自然治癒力をじわじわと感じるとともに
自分のカラダへの興味がますます深まった。
体力もっと付けたい!
いや、付けよう!!

数年前に書いた「やりたいことリスト」のひとつ
◎富士山に登る

絶対無理だと思えるようなことも
叶えるためには「行動」なんだなと改めて思う。

以前、WBCの時に栗山監督が言ってた
「できるかできないかではなく、やるかやらないか」
という言葉、
別に野球ファンじゃない私だけど
すごく印象に残ってて。

母を近くで見るようになって
ますます「生きている時間」を大切にしたいと思う。
この「生きる」は「息をする」ではなく
「心動かす」こと。
美味しいとか
綺麗とか
おもしろいとか
うれしいとか
くやしいとか・・
感情があるということがどれだけ幸せなことか。

カラダもココロもしなやかに動かしていこ!!

 

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