要介護4の母。
6月に関東から大阪へきて5か月。
食事量が減り
自分でお箸を持たなくなり
会話もほとんどできなくなり
手引きで歩くこともできなくなり
色々「できなくなった」ことが増えた。
でも、アルツハイマー型認知症だった祖母の様子とは
やっぱり違ってて。
妄想も徘徊も暴言も何にもなく、いたって穏やか。
アルツハイマー型で典型的な「リン酸化タウ」という物質の数値も高くない。
すぐに目を瞑ってしまって言葉も発しないけど
「本来の母」が見える瞬間があったりする。
大阪に来てから、大きな病院で新たに全部検査して
海馬の委縮と正常圧水頭症とてんかん症状は見られるけど
主な原因は不明で医療的でアプローチできることは今のところ「なし」
もうこのまま穏やかに・・みたいな流れになりそうだったけど
まだあきらめるのは早すぎない?
ということで、セカンドオピニオン外来を予約。
また違ったアプローチが見つかりますように。
昨日は母の高校時代の同級生が面会に来てくれた。
事前に「○○さんって覚えてる?」と聴いても首をかしげていたけど
実際に会うと、いつもはすぐに目を閉じて何も見ようとしない母が
はっきりと顔を上げてじっと見て、
表情が「開く」瞬間が確かにあった。
その同級生もご家族が脳疾患だった経験があって
あきらめずに面会で話し続けたら
全く喋れなかったのに3年後に話してくれるようになったのよ!!教えてくれた。
「元気になってまたお話しましょうね!」という励ましの言葉をかけていただいたとき
確かに母はうなずいてうっすら涙を浮かべてた。
言葉にはできないけど
きっと
わざわざ会いに来てくれた同級生に
「ありがとう」って言いたかったんだと思う。
またすぐ
この日のことは忘れるんだろうけど
一瞬でも感情が動いたということは
とてもとてもよい刺激になったと思う。
そんな風に感情が動くような体験を重ねて
また少しでも喋れるようになるといいな。